ごんのブログ

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Free!Timeless Medley 絆 感想

 

俺たちのFree!が帰ってきたぞー!!!!!の気持ちで2回見て参りました。

俺たちのFree!でした。恐ろしくこちらの期待を裏切らない作品だなあとしみじみ思います。とっても良かった。

 

感想はいつものようにツイッターでぽちぽちしようかと思っていた(むしろさっきまではしていた)のですが、初見の感想はそれはそれとしてまとめておきたいなあと思ったので、こちらにぽちぽちすることにしました。

※新規映像に関してもガンガンネタバレする次第ですのでご注意を!

 

 

 

前情報ではテレビシリーズ総集編の岩鳶中心の話ということだったので、新規映像もそこまで多くはないんだろうなあという気持ちで、それでも久々のFree!ということでわくわくしながらこの日を待っていました。

確かに総集編であることには変わりなく、新規映像もそこまで多いわけではありませんでしたが、編集がとても上手 さらに新規映像の入れ方も絶妙で、テレビシリーズを数えきれないほど見ている人間でも新鮮な気持ちで楽しめました。

あと映像はテレビシリーズのものをそのまま使っていましたが、BGMは新しく制作したようでところどころ演出が変わっていました。

Free!のBGMはどれも大好きなのですが、今回のも大変良かったです。

新鮮な気持ちで見られたのはBGMが前と違っていたからというのも理由なのかなあと思います。サントラ買わなきゃ。

 

さらに全体的なことに関して言えば、本当にFree!絆は七瀬遙に寄り添った世界なんだなあと。

岩鳶を中心とした構成になっているので、もちろん4人を中心としたお話にはなっています。ですが、編集の仕方だったり、ラッセルとローリーのセリフの字幕がなくなっていたりというところを見ると、Free!絆は遙に寄り添った遙と遙を中心とした周囲との絆の物語なんだろうなあという印象です。

あの世界には遙と凛を好きな人間しかいない、と個人的にずっと言い続けているのですが、どこまでも遙を中心として世界が回っているという意味で遙は主人公という立場に置かれているのだろうと思います。

 

そして内容について。

のっけからやられましたね。

予告とキービジュアルの時点で旭と郁弥が出るであろうことは予想していましたが、こんな早い段階からハイスピを絡めてくるとは思いませんでした。

 

郁弥に関しては個人的にハイスピを見た時点でいろいろ思うところがありました。

あれだけ素晴らしいリレーを泳いで夏也とのわだかまりも解けてたはずなのに、本編の流れを考えるとあの後遙は水泳を辞めてしまう。しかも、真琴が高校になるまでその理由を知らないということは、郁弥と旭も知らないということです。

一度兄である夏也とのすれ違いで絶望を感じた郁弥がまた今度は遙とのすれ違いで絶望を経験しなければならないのか…と、ハイスピがいい話で終われば終わるほど厳しい気持ちになっていました。

ただ自分の中の一つの救済案として、あのリレーを経験しあの関係性を築いた後だからこそ、郁弥も遙の気持ちをある程度察することができるのでは?という希望も持っていました。

ですが、実際今回の冒頭での郁弥の「なんで水泳辞めるんだよ…」のセリフを見て、やっぱりか!!!!!と心の中で大絶叫しておりました。しかも、あの状態が後2年ほど続いていくのだと思うと気が狂いそうです。助けて監督。

パンフレットの郁弥の紹介に「遙に唯一言葉を投げかけることのできたかつての仲間」という一文があって、そうだよな むしろお前しか言えないよな…という気持ちです。

もっと肩を揺さぶって問い詰めてもいいのでは…?という気持ちにもなったのですが、ここに関してはフォロワーさんから「あのリレーを経験したからこそ、責めるのではなくすれ違いざまに問いかけるだけで済んでいるのでは」というお話をいただきました。なるほどです。

おそらくあのリレーを共に泳いだからこそ、頭ごなしに問い詰めるのではなく純粋な「どうして…?」の気持ちをぶつけられたのだと思います。

 

郁弥が水泳を辞めていないことだけが救いなのですが、ラストの夏也との電話の様子を見ていると、確実に遙の退部は郁弥の水泳人生に大きな影響を与えていますよね。

凛と怜、遙と宗介、宗介と貴澄の和解を描いてくれたFree!であれば、おそらく遙と郁弥、旭の和解も描いてくれるのでしょう。だからこそここでFree!とハイスピを絡めてきたのだと思います。頼んだぞ監督。

 

旭と怜ちゃんの接触(?)も良かったですね。

個人的には怜ちゃんも旭のことを覚えていたということ、二人が同じバッタを専門にしていることに感動しています。胸熱です。

また、ちらりと見えた新規映像を見る限りでは、郁弥も旭も県外の高校に行っているようですね。旭に関しては一度転校を経験しているので、親の都合で中学時代から別の学校に行っている可能性もあります。

(※ここまで書いたところでパンフレットの年表を見返したら、中1の3月 つまり中2になる直前に転校していました。おっとっと)

 

遙、郁弥、旭の関係、夏也と尚先輩のその後も含めてハイスピ組がしっかり描かれるのは秋の新作かなあというところです。胸熱展開 期待してます!!!!!

 

ここからは細かい感想をちらほらと。

 

2回とも冒頭の遙&真琴ヒストリーで号泣しました。白状するとFree!絆で一番泣いたのここです。

本当に2人の世界で生きてきたんだなあという実感と、今まで2人が過ごしてきた時間を見せられたことで、遙と真琴が”生きている”という実感がひしひしと伝わってきました。キャラクターの”生”を感じられるのは幸せなことだなあと思います。

あと余談ですが、転んだ真琴に手を差し伸べる遙 バカみたいに可愛かったですね。首を傾げるあたりは本当に真顔で「持って帰りたい…」って口にするレベルでした。むしろよく今まで無事だったな2人とも。

最初は遙から手を差し伸べていたのが、本編では真琴から手を差し伸べるようになっているのも良さがありますね。初喧嘩の時に手ではなく手首を掴んでいること、Free!絆ラストの握手の場面を踏まえると、遙と真琴にとって”掌を重ねる”というのは大きな意味があるのだろうと思っています。(ここはぜひあとでまとめたい)

 

凛ちゃんのリップ音(※舌打ち)とオーストラリアでの「つめたっ」がカットされているのには驚きました。どうしてなんでしょう。いくら岩鳶が中心の構成とは言え、わざわざカットするほどのものでもないとは思うのですが。

頭の湧いた筆者はあまりにも可愛くてセクシーすぎてあれを入れてしまうとR18表記にせざるを得ないからだということで納得しています。殴ってくれていいです。

 

総じて言いたいことはやっぱり俺たちのFree!は最高だぜ!!!!!に尽きます。

ここまで期待を裏切らない、むしろ期待以上のものを届けてくれるFree!に感謝感激です。心の底から好きで良かったと思えることが何よりの幸せです。

遙たちの今までの軌跡、そして未来をここまで描いてくれたことが純粋に嬉しいです。監督がインタビューで「回想ではない、今を生きる遙たちを描く」という旨のことをおっしゃていて、とても胸熱でした。信頼です。

遙たちの人生はまだまだこれからなんだな、と思うと胸が躍ります。これからがとても楽しみです。

 

今回のFree!絆で7月のFree!約束、秋の新作への期待がさらに高まりますね。まだまだ生きられそうです。